甘い留伊。まなかの誕生日祝いに甘いのを^^
慣れなさ過ぎて(甘いのに)、書いてて死にそうだった(笑)
でも留伊は書きやすい。勝手に二人が動いてくれるよ!^^
とても短いです。
『風の強い日』
「今日は風が強いねぇ」
建て付けの悪さからか、ガタガタと激しく音をたてる扉を見ながら衝立の向こうに話し掛けた。
「…そうだな」
ちょっと間をあけて返ってくる留三郎の声。
「寒いねぇ」
「湿度あるからそこまででもねぇだろ」
寒いというのは口実で、本当は君の床に招いて欲しかったのくらい留は気づいてるだろうに。
ひょい、衝立から顔を出してみたら、布団の中に横たわりニヤニヤしている留三郎と目があった。
なんとなく悔しくて恨めしそうに眉間に皺を寄せた。
「意地悪だなぁ」
はぶてるように言えば、可笑しそうに喉を鳴らす。
ぽん、と自分の横のスペースを叩き、「来いよ」と笑いながら言う。
狡いな、なんて思いながらも拒む理由なんかないから。
枕を持って留の横に入る。
「温い」
近くになった留三郎にニコリと微笑む。
触れ合う肌から伝わる体温に安心する。
少しだけ留三郎の顔が赤くなった気がした。
「伊作…」
呼ばれて見ると、目があった。
ガタン!
「ぅわっ!!」
不意に大きな音がして、肩が跳ねる。
僕が自分の布団が取り残されている方を振り返ると、風に負けて外れた扉が衝立と床と三角形を作っていた。
留三郎の方に来ておいて良かった。
「びっくりしたぁ…」
驚く僕たちに容赦なく風が吹き付ける。
「うぉ!さみぃ!」
留三郎が咄嗟に布団を被る。
布団の中は暖かいけど、部屋の中は風が吹き荒れている。
「…ねえ、このままじゃ朝には風邪引いてるよ」
「…おぅ」
一応わかっているらしい留は短く答えた。
「直してきてよ」
えいえい、と布団からだそうと足を蹴ってやった。
「寒い…。お前行ってこい。つか、いてぇよ」
渋る留三郎をさらに蹴る。
「さっき留そんなに寒くないって言っただろ〜!それに得意分野じゃないか」
ね?と痛いところをつけば、一つはぁ、とため息。
「おー、おー任せとけっての!」
勢いよく飛び出して、扉に向かっていく。
たくましく優しい留三郎がとても愛しかった。
「優しいなぁ」
彼の背中に思わず笑みがこぼれた。
****************
え?^^なにこれ^^
恥ずかしい///恥ずかしくて死にそう^^!