雑伊。若干いやんな描写あり^^
R15くらいで。快感に弱い伊作^^
あと、ただやらしいだけで内容ないです。
 
 
 

『欲』
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 






「っ!」



自室前の廊下にほんの僅かな違和感を感じて身を起こしたところで、背後から伸びる手に口をふさがれた。

こんなことで忍に成れるのだろうか。情けなさでいっぱいになる。




つ、と首に一筋汗が伝った。



衝立ての向こうに留三郎はいない。

生憎今日は鍛練に出ている。




(だれ…っ)




「いけないなぁ、伊作くん」



耳元で囁かれた低く重みのあるそれは、聞いたことのある声だった。



「こんな隙だらけじゃすぐ殺されちゃうよ?」



す、と口を覆っていた手が外される。

少し首をひねり視線をやった先には包帯で覆われた顔。




「雑渡さん…!」




名前を口にすると、節のはっきりした長い指が口のなかに滑り込んできた。



「っん、」


「声は出さない。ね?」




そのまま指をゆるゆる動かされて唾液が溢れ、口端から伝った。




何をされているんだろう。




状況整理が間に合わず、思考はぐちゃぐちゃになる。



「っ!」



不意に脇腹のラインを撫でられて身体が軽く跳ねた。

ぞくりとした感覚が背中を駆け抜ける。

寝間着を割って入った手が大腿を撫で、荒れた親指が腰骨あたりを刺激した。



「あっ…!」



思わず声が出た。



わけがわからなかった。

いきなりこんなことをされ、あまつさえ鼻から抜けるような声をあげて。




「君もなかなか好きだねぇ」



認めたくない、浅ましい自分を突き付けてくるような言葉と続けられる愛撫に、頭の中は明滅する。

自分とも、よく知る留三郎とも異なる成熟した指は巧みで、常にあらざる性感を引き出しているようだった。




(気持ちいいっ…)




反応を見せる自分の身体と裏切っているような感覚に募る嫌悪感。

だけど、与えられる快楽を拒むこともできないで。





この場に留三郎がいなくてよかった。




そう考えた瞬間涙が頬を伝う。

思考はどうにも流されていってしまう。悔しい。




ごめんね。




「ちょっと悪戯しようと思ってただけなんだけどねぇ」



ぐっと顎に指が触れる。



目尻に湿った生暖かさを感じた。




「そんな顔されちゃあ、本気になっちゃうな」




包帯の間に据えられたその瞳は獣のような、情欲を湛えていた。


捕らえられるような感覚と何かに背筋がざわざわした。






溜まった唾液がごくりと音をたて飲み干されたいった。









 




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中途半端^^
私、雑→留伊好き!
それで雑留とか好き!多分!
もちろん愛なんてない!(笑)